3のリズム
ブルーズに代表される3のリズムですが、これを遅くすると、面白いリズムができるのでちょっとメモしておこうと思います。
一般的には、12/8と表記されることが多いのかな。一拍に8分音符が三つ入るやつですね。テンポは80ぐらいが目安なのかな、テンポが100ぐらいになると♩=shuffle みたいな感じに表記されるけどね。
で、このスローブルーズパターンなんだけど、この8分音符をどう分割するかで色々リズムが作れるんだよね。単純に2分割すると、2×3だから6、6のリズムになる。これを3で分割すると3×3で9のリズムになるだけど、これはあまり聞かないリズムだよね。
レッドツェッペリンの「since i'v been loving you」とかが有名だけど、シャッフルになってる3拍子って感じかな。でも、これって一拍に9つ音が入る計算になるか9連符のフレーズになるんだよね。
6連符は馴染みあるけど、9連符てのはあまりないよね。やってみると慣れなくて上手くキープできなかったんだけど、使いこなせば面白いリズムになると思う。特に、ブルーズ独特のあの「ボケとツッコミのリズム」ていうのかな、いきなり速くなったり遅くなったりするあの感じ、で、速いフレーズはビタ止めでサスティンがないというね。
あの切れのいいフレーズっていいですよね~ ぶつ切りしてる感じだけど、とにかくリズムがタイトで引き締まった感じがして好きなんだよね。ブラックミュージックはこういうリズムが引き締まった曲が多いからね。だから、あれだけリズムがはっきり聞こえるんだろうな。
こういうのは2のリズムだと難しい気がするね。2のリズムだとサスティンを伸ばす感じの方が合うから、あまりリズムが締まった感じには聞こえない。なので、ブルーズと一番相性がいいのはやっぱり3のリズムって事になるんだろうね。
なかでも、スローブルーズでの3のリズムは独特ですね。最近あまりこういうリズムの曲は聞かなくなったけど、とても魅力的なリズムだなと思います。一拍が3等分されていて、そこにさらに色んなリズムを組み合わせられる。2、3、4、5、等。
こういうのに128分音符とか入れたらもう、超わけわからなくなりそうで、面白そうだけど難しそうw
I Can't Quit You Baby (2014 Remaster)
70年代の曲は3のリズムが多かった気がするね。まあ、ブルーズロックの時代だったせいかな。80年代になると2のリズムが多くなっていって、産業ロックとか呼ばれてたりしたけど、90年代になってリズムのヴァリエーションが増えていったよね。特に、ハネ系の16ビートとか有名だったね。ポップミュージックてのはリズム歴史って感じだな。
んで、2000年代は9のリズムとか?流行るでしょうかw というか、9だとかなりテンポ落とさないと無理だろう。あるいは、3拍子にして分割するのもありっちゃありだけど、本来は3拍子じゃなくて4拍子のノリだからね。だから、12/4とでも表記することになるんだろうか。
(リズムを描いた画家「ホドラー」さんの「感情」という絵画)
でも、「速弾き」というのはけしてくだらない技術ではないと思う。問題はその使い方だ。リズムのセンスがないやつが使うとブーイング食らうというだけで、リズムのセンスがいいやつが使えば超クールなサウンドになる。だから本来はどんどん使っていいものなんだと思う。というか、万年8ビートとかって飽きねーのなかな。16もそうだな。
同じリズムがずっと続くと飽きてくる。それは悪い事ではないし、自然なことだ。だからよりヴァリエーションのあるリズムの開発が重要になるんだよね。32分以上の細かいパターンまで扱えるようになればリズムのヴァリエーションはほぼ無限だからね。飽きるってことはほぼないかな。
ブルーズはリズムが多様だ。和音的には3コードぐらいだし、スケールだって5音ぐらいしか使わないかもしれない、けど、リズムは無限といってもいいんだろうな。そういえばイングウェイ師匠の最新作もブルーズとネオクラの融合がテーマだったからね。
色んなリズムを学んでいきたいですねw
じゃ、こんな感じで、よい週末をお過ごし下さいませ。
またね~('ω')ノ
「ペンタトニックの向こう側!」ブルース風アドリブ実践習得!KOTA MUSIC ギター教材紹介動画!
コータさんブログも毎回読ませてもらってます。オープニングの短いアドリブとか楽しみですね。このデモもスローブルーズのリズムだけど、色んなリズムやスケールが使われて
いていいすね~(*^^*)
※4/12拍子でスローブルーズパターンを作ると、コード進行的に6小節ぐらいにするのがいいかと思います。1小節がかなりの長さになるので12小節だとちょっと使い難くなってしまう感じですね。なので、半分の6小節にまとめるといい感じです。
譜例にすると、
key=A 4/12、BPM140
A7 D7、A7
D7、A7
E7 D7、A7 E7
という感じかな。やってみるとこれがかなり色んなリズムを使えるようになるんで、めっちゃ面白かったです。あと、使うスケールはメジャーペンタがいいかな。スケールについてはまた後で。