マルチエフェクターの課題

2019/12/29 08:26

どもでーす、今年も残り３日ですね。クリスマスも終わって次は大晦日、正月という感じですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。私はこないだ買ったZOOMのマルチエフェクターを色々解析していたのですが、なかなか使いこなせないな～という感じです。

今年はマルチエフェクターも色々買って試してみたんですけど、どれも必ず行きあたるのが「音痩せ」という問題ですね。試奏動画とかでは、派手に聞こえるんだけど、何故か自分のアンプに繋いで音をだしてみると、あんな風にはならないんですよね。

腕が未熟なんじゃね？という気もしますが、にしては、音圧の偏差には納得がいかなくて、これは何なんだろうと思います。だいたいの「～弾いてみた」という類の動画では低音、中音のフレーズが多いですが、実は大事なのは「高音部分」。12フレット以降の音圧が十分か否かというとこなんですよね。

BOSSのGT-1も使ってみたのですが、ZOOMのG1XFOURと同じく高音がやせ細るという傾向は同じですね。なんでこうなるねん？という不思議です。マルチ使うと８割はこのパターンで白けてしまいますが、低音、中音部分は派手にでるんです、だけど、ハイフレットいったら音圧ががっくり落ちてしまって、クリーントーンみたいな音になっちゃうんですよね。

これは何故なんでしょうね？使うアンプとの相性が悪いせいなのか、セッティングがおかしいせいなのか、ほんと不思議です。音痩せという現象については、「バッファー」という機材もあるそうですが、使っているのは２ｍぐらいのケーブルです。それぐらいの長さでこれだけ音圧が落ちるもんでしょうか？

マルチの歪み系は音が変だというのは昔からよく言われてた事ですが、おそらく、マルチエフェクターの仕組みから考えると歪み系８+空間系２ぐらいの割合で元の10の信号になるように計算しているのかもしれませんね。

つまり、本来10で入ってきた音が歪み系のみの仕様だと２割も削られて出力されているという事なんでしょうね。だから、歪み系だけではまともな音にはならなくて、空間系等と組み合わせてようやくまともな音になるんでしょう。

実際空間系をつなげてやれば、音圧的にもサスティーン的にも改善は見られますが、やっぱり歪み系単体での音はどうにもしょぼい、、ぶっちゃけ、歪み系と空間系を分けて作った方がいいんじゃないか？という気もしますね。

そもそも歪み系と空間系を一緒にまとめるのが無理なんじゃないでしょうか？どうしたって2割は削らなければならないわけだろうし、そうなるとマルチの歪みは変な音になるのは避けられない。でも、これじゃそもそもの歪みサウンドは再現できないという事になるわけで、それと、厄介なのが一番強い音と一番弱い音の偏差ですね。

一番強い音、要するに低音弦、中音部分の音がはっきりでるあたりはどのエフェクター使おうがみんな同じなんです。でも、一番弱い音というのは誰も注目しようとしない。実はこれがエフェクターでは最重要な部分だというのに無視され隠蔽されてしまっている。

まあ、派手な部分を喧伝した方が売れるというのはあるんでしょうけど、高い音を弾いてみれば聞いてないよ～ってのは一目瞭然、これでは期待して買った人は騙されたよ～って思っちゃいますよね('ω')

ちなみに、一番弱い音がちゃんとでるかどうかを確認する方法としては、私個人のやり方なんだけど、１弦の12フレット以降でドレミとハンマリングやタッピングしてみる事かな。腕力で無理やり音をだすことも可能ではあるんだけど、普通にやってどれぐらいこういう部分で音が綺麗にでるのかが本当に使えるかどうかを見分けるポイント。

他にもなるべく弱く、ピアニッシモで弾いて音をだしてみてそれがどうでるかとか、まあ、この辺はまだ研究段階なんだけどね。

とまあ、まじめにチェック入れてみると、マルチにはツッコミどころはまだまだ多いなあというのが正直なところかな。派手なところは派手にでる、でも、小さい音、細部にこだわると、うーん、、となってしまう。

今のところ、前述したように歪み部分と空間系部分を分離して配置する方がいいのかなと思います。それだったらコンパクト使えばいいってことになるんだけどね～。だから、一応コンパクトエフェクターでも試験はやっているんですけど、単品だと高いですからね。安いベリンガー製のをメルカリで買って試験中ですｗ

はい、じゃ、ギターのセッティングはなかなか難しいな～という感じでした。また、なんかわかったらメモっておきましょう。

では、よい週末を、またね～(^o^)丿

Loch Lomond - Peter Hollens